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マスメディアは一般住民に対してメッセージとシンボルを伝達するためのシステムとして働く。その機能は、喜ばせ楽しませること、伝えること、人々をより大きな社会の支配構造の中に吸い集めるような価値観と信念と行動の規範を個々人に植え付けることである。富の集中と階級的利益の紛争がある世界では、そのような役割を満たすためのプロパガンダが必要とされるのだ。(Manufacturing Consent by Edward S. Herman and Noam Chomsky) |
「SAPRINは、参加型構造調整調査イニシアティヴ(the Structural Adjustment Participatory Review
Initiative:SAPRI)から名前をとった、世界規模の市民社会ネットワークである。それはSAPRIが、世界銀行とその総裁であるジム・ウォルフェンソン(Jim
Wolfensohn)とともに、1997年に立ち上げた活動である。 SAPRIは、構造調整プログラム(SAPs)と新たな政策オプションの開拓に対する合同調査における、市民社会組織と各国政府と世界銀行の三者にまたがる活動として作られている。それは経済的な決定においての市民社会の積極的な役割を合法化している。それが経済政策と経済的政策決定の過程で変化が要求される分野に携わるように形作られているからである。(http://www.saprin.org/overview.htm SAPRIN website) |
「例年のダボス会議へのNGOの参加は、(我々が)意識して、…世界的なアジェンダを決定し前進させ…る中で、幅広い範囲で社会の主要な関係者たちを結集させようとしている証拠である。我々は、(ダボス)世界経済フォーラムが、世界のあり方を進歩させるために、世界経済の他の主要な利害関係者たち(NGO)とともに協力して行う努力のための理想的な枠組みを、ビジネス・コミュニティーに提供すると確信する。」(World Economic Forum記者会見より、2001年1月5日) |
「それら(NGOs)は世界のあり方を進歩させるために、このフォーラムと協働するにおいて様々な役目を担っている。それには、産業、政府と市民社会の間の架け橋として働くこと、政策決定者と草の根と結び付けること、実際的な解決策を机上に載せること…が含まれる。」(同上) |
「… 2000年1月に、フランスのNGOプラットフォームATTACのリーダーであるベルナール・カッソン(Bernard Cassen)、ブラジルの経営者組織の長オデッド・グラジェウ(Oded Grajew)、そしてブラジルのNGO連合の長フランシスコ・ウィタケル(Francisco Whitaker)が会合し、『世界市民社会イベント』の提案について議論した。そして2000年の3月までに、彼らは正式にポルト・アレグレの地方政府とリオ・グランデ・ド・スル州政府の支援を確保した。それらは当時ともにブラジル労働党(PT)の支配下にあった…。ATTAC、Friends of L’HumanitéおよびFriends of Le Monde Diplomatiqueを含むフランスのNGOグループは、近づきつつあるニースでの欧州連合サミットで行われる抗議活動のアジェンダを準備するために、パリで『シアトルの1年後(One Year after Seattle)』と題されるオールタナティブ社会フォーラムを後援した。演説者たちは、『下からのグローバリゼーションを作りだすために、IMF、世界銀行、WTO、…など特定の国際機関の方向性を変えさせること』、そして『IMFを破壊するのではなくその使命を切り替えさせるための国際的な市民運動の創設』という呼び掛けを行った。」(Research Unit For Political Economy,The Economics and Politics of the World Social Forum, Global Research、2004年1月20日) |
「…その他のWSFの資金提供者たち(WSFの用語法によれば『パートナー』と言われるが)にはフォード基金が含まれていた。それがすでに、アメリカ中央情報局やアメリカのあらゆる戦略的な利害関係者と最高に密接な協力関係の中で活動してきたと、ここで十分に言うことができる。ハインリッヒ・ボル(Heinrich
Bol)基金は、ドイツ緑の党、つまり現在(2003年)のドイツ政府のパートナーでありユーゴスラビアやアフガニスタンでの戦争の支持者(そのリーダーであるヨシュカ・フィッシャーは[以前の]ドイツ外相)にコントロールされている。またOxfam(イギリス)、Novib(オランダ)、ActionAid(イギリス)その他が、その主要な資金提供機関なのだ。 注目すべきことだが、WSFの国際会議のあるメンバーが、これらの機関から受け取った『相当額の資金』は『それが引き起こすかもしれない依存関係の可能性について、今までのところ(WSFの組織内で)何の明確な議論をも喚起していない』と報告している。ところが彼は、『フォード基金から資金を受け取るために、組織幹部たちは、労働党はそのプロセスに含まれないとその基金に対して説得しなければならなかった』ことを認めているのだ。二つの点がここで無価値となっている。第一にこのことは、資金提供者たちがWSFの中で支配権を握り異なる勢力の役割を決定できたことを明確にする。参加する者たちの資格証明についてそれらを「説得」する必要があったのだ。第二に、もし完全に飼いならされている労働党の参加に資金提供者たちが反対するというのなら、彼らは根っから反帝国主義な勢力に与えられる栄光に対して、はるかにずっと激しい調子で反対することだろう。WSFの第二、第三の大会に誰が参加でき誰が排除されたのか…を我々が述べるときに、彼らが実際にそのように反対するということが明らかになるだろう。 (WSFの)活動資金に対する疑問は、2001年の6月に採用されたWSFの基本方針の中では全く形を現さない。マルクス主義者なら、唯物論者なのだから、そのフォーラムの性格を把握するのにその物的な基盤を調べてみるべきだと指摘することだろう。(実際には『費用を出す者が決定権を持つ“he who pays the piper calls the tune”』ことを理解するのにマルクス主義者である必要はないのだが。)しかしWSFはそうではない。それは、『資本と帝国主義のあらゆる形態による世界支配』と闘っている一方で、フォード基金のような帝国主義機関から資金を引き出すことができるのだ。」(Research Unit For Political Economy,The Economics and Politics of the World Social Forum, Global Research、2004年1月20日) |
「各国政府もまた、抵抗グループの重要な資金提供者となってきた。たとえば欧州委員会は、ヨーテボリとニースでのEUサミットに反対する巨大な人数を動員した二つのグループに資金提供をした。イギリスの国営宝くじはこの両方の抵抗運動へのイギリス人参加者の中心にいるあるグループに資金的な援助を行ったが、それは政府によって見過ごされている。」(James Harding, Counter-capitalism, FT.com、2001年10月15日) |
「囲いのフェンスと米州サミット会議に向かってデモを進ませるではなく、デモのオーガナイザーたちは、市民サミットから出発してその囲いから遠く離れた場所に進むルートを選んだのだ。それは、何マイルも離れた何も無い場所にある競技場の駐車場までの、大部分が空き地である宅地を横切るものであった。アンリ・メッセは、the Federation des travailleurs et travailleuses du Quebec (FTQ)の委員長なのだが、『我々が市中心部から遠く離れた場所にいることを遺憾に思う…。しかし、これは治安の問題なのだ。』と説明した。FTQの1000人の進行係たちがデモ隊を極めて厳重にコントロールし続けた。一部の活動家が別れてフェンスに向かって丘を登ると決めていた場所にデモ隊がやってきたとき、FTQの進行係たちは腕を固く組んで、他の者たちが決められたデモのルートから離れるのを防いだ。」(Katherine Dwyer, Lessons of Quebec City, International Socialist Review) |