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「…シリアは土壇場での自暴自棄の行動で化学兵器の禁を解くだろうという懸念が西側で強まっている。」
陣容を整えたシリア政府が[シリア人民に対して]化学兵器を使用する準備をし始めたという最近のリポート。シリアの 出来事は、40000人以上の死者を出し2年の内戦の後、血まみれの絶頂(クレッシェンド)に向かっているかもしれない。(2012年12月11日、WBUR=ボストン・ニュース局)
「アメリカ合衆国といくつかのヨーロッパ同盟諸国は、シリアの化学兵器備蓄をいかに確保するかにかんして、シリア反乱軍の訓練のために軍事請負業者を利用している、と米国上級高官および幾人かの上級外交官が、日曜日、CNNに語った。」(2012年12月9日、CNN報道。)はっきりしていることは、― 軍事計画の不可欠な部分となっている ― 非常に残忍なシナリオである。つまり、西側軍事請負業者に助言された反体制テロリストこそが、じつは化学兵器の所有者であるという状態なのである。
ペンタゴンの政策立案者たちは、無防備のままになっておりアルカイダ、ヘズブラーその他の軍事集団に結びつく反乱戦士や戦闘集団の手におちる[という]危険にさらされるシリアのいかなる備蓄をも破壊するか保護するかに、よりはっきりと焦点を当てている。(米国はシリアの化学兵器を適所に閉じ込めておく計画がある。―latimes.com、2012年8月22日)ペンタゴンが8月に語っていたことは、これらのWMDが、ワシントンおよびブリュッセルのNATO本部で接触したサウジアラビア、カタール、トルコを含む米国に親密な同盟諸国の数か国によって補充され資金提供されている「親-民主主義」の自由戦士たちの手に落ちるかもしれないということであった。
情報筋によれば、トルコ、およびヨルダンで行われている[化学兵器の]訓練は、備蓄を監視して確保し、また兵器サイトや軍需品を取り扱う方法を含んでいる。高官のひとりによれば、軍事請負業者の若干は、シリアの戦場で反乱軍と共にサイトの幾つかを監視する任務についている。ニュース報道では軍事請負業者の身元を確認していないのに、当局の声明は、ペンタゴンとは親密な契約関係にあることを示唆している。
全てを請け負うことに対して注意を受けた高官たちがアメリカ人なのに、訓練指導者の国籍は公表されなかった。(2012年12月9日、CNN,強調点追加)
化学兵器の備蓄の取扱いをシリア反乱軍に訓練するため説明できない軍事請負業者を雇うという米国の決定は、危険なほどに無責任の極みであると思える。とりわけ、愚かなワシントンがこれまでにどれほど、世俗主義の反乱軍が ― そんなものが存在する限りにおいてだが ― 湾岸のアラブ諸国にいる同盟者たちの供給してきた援助と武器を受け取ることが唯一当てにできると念押しに努めてきたのかを考えるならば。中心的な疑問はこうだ。この恐るべき隠密作戦の本質は何か?米=NATO主導作戦の目的は、自由シリア軍(FSA)に化学兵器の利用を「させない」のか、それとも「仕向ける」のか?
またそれは、米国がシリア政権に化学兵器の戦争での使用を行ったあるいは準備したと濡れ衣を着せる作業を行っているという、シリア外務省が最近行った非難に根拠を与えるものである。
「メディアが広めているこのニュースについて不安を掻き立てるのは、テロリズムとテロリストたちを後援する国々の一部が武装テロ集団に化学兵器を供給して、その武器を使ったのはシリア政府だったと主張するかもしれない、という我々の深刻な懸念である。」とその書簡は述べている。(ジョン・グレイザー「シリア反乱軍の訓練」2012年12月10日、Antiwar.com, また、CNNリポート、2012年12月9日を見よ。)
「テロリスト・グループが、[アレッポの]有毒塩素工場の管理権を握ったあと…シリアの人々に対して化学兵器の使用に訴えるかもしれない。」と外務省が日曜日に語った。」(2012年12月8日、Press TV)反体制勢力による化学兵器の使用は、反乱軍が現実に政府の備蓄を掌握し確保することを必要としているのではない、ということに注目すべきである。化学兵器は、特殊化学兵器訓練プログラムに関与している軍事請負業者のため ― 西側の備蓄から ― 簡単に利用できるようにされるだろう。