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2001年9月11日、大型飛行機の激突を受けたニューヨーク世界貿易センター(WTC)ツインタワー



ツインタワーと第7ビルの基礎データ


(1)ツインタワーの場所と方向

 ニューヨーク世界貿易センター(WTC)およびその周辺の地図(2001年9月11日以前)


 ツインタワーの向きと内部は次のようになっていた。
 


(2)ツインタワーの内部

 第1ビルの高さは417mで屋上に110mのアンテナがある。第2ビルは415mである(FEMAによる)。ともに床は一辺約63mの正方形。


 右の図はNIST作成のビル断面図で、ツインタワーのコア(ビルの中心部分)にあったエレベーター・システムの模式図だが、これはエレベーターの種類を示すだけであり、数や位置は実際どおりではない。

 現代の高層ビルには普通、途中に、ビル管理・維持用の機械類を収めるメカニカルフロアーが作られている。通常は窓が無く、柱や壁、床なども特別に頑丈に作られている場合が多い。ツインタワーにはそのほかに、エレベーター乗り継ぎのためのスカイロビーがあった。

 ツインタワーのメカニカルフロアーは、7,8階、41,42階、74,75階および108,109階に置かれ、スカイロビーは43,44階、76,77階に作られた。

 右図でも明らかなように、エレベーター・シャフトのほとんどが、メカニカルフロアーによって2箇所で区切られいる。タワーの内部は、決して、上層階から下層階まで続く「チューブ構造」ではなかった

 この点は、次の建築途中の写真でも明らかであろう。周囲のフロアー部分はともかく、タワー中心部はむしろ頑丈で非常に密度の高い鉄骨構造となっていたのである。


(3)WTCの建設とツインタワー建築

 WTCの建設は1966年に始まった。地面が20mほど掘り下げられ、そこにタワーの土台が置かれた。写真は第1ビル(北タワー)の土台の建設。


 土台の上にコアと外周の支柱構造が組み立てられる。






 第1ビル(北タワー)は1972年に、第2ビル(南タワー)は1973年に完成した。下の左側の写真は1970年のものであり、両タワーとも外側は完成し、この年から第1ビルの下の方の階にはテナントが入り始めた。右側は1975年の写真である。
   

(4)建築用鋼材(コアの構造)

 ツインタワー建築に使われた鋼材には、大きく分けて4つの種類がある。

 一つはコアの縦構造を作る大型の箱型支柱(ボックスコラム)、次に外壁を作る細い箱型支柱、さらに、各階の床を作るトラス構造、そしてコア部分の床や上層階のコア支柱で使われた細いH型(あるいはW型)鋼材などである。
 また写真でも確認できる通り、コア部分の四隅にはトラス構造の柱が立てられていた。

 コア用大型ボックスコラム:断面137×56cm。 


 建設中に撮影された大型ボックスコラム。人の大きさと比べてみよ。


 次はコア用のやや小さめのボックスコラム。断面91×36cm。


 以下の写真は、FEMAの報告書、World Trade Center Building Performance Study:Appendix B、およびAppendix D からのものである
 左はコア用小型ボックスコラムと思われる。
 右は85階に使用された中型の支柱と思われ、上に
 H型鋼が溶接されていた跡が見える。
 

 下の写真は、おそらく上層階コアの支柱構造に
 使われたH型鋼と思われる。
 

 このFEMAの報告書には、外周支柱鋼材とその接続部分破壊の分析は多く載せられているのだが、残念なことに、タワー重量の60%を支えていたコア支柱構造とその破壊については、ほとんど触れられていない。

 タワーの最上層部を形作っていたハットトラス構造を見てみよう。ビルが受ける衝撃は最終的にこの部分で緩和され、全体の構造がしっかりと安定されて保たれる構造になっていた。第1ビルではこの上に110mほどのTVアンテナが立てられていた。
 


(5)建築用鋼材(外周壁の構造)

 外周壁は細型ボックスコラムによって、次のように組み立てられていた。(右の写真はFEMAの報告書からのもの)
 
次の写真はNIST報告書に使われたものである。




 次のようなものである。(写真はFEMAのWorld Trade Center Building Performance Study:Appendix B、およびAppendix D から
 


 外周支柱は3本1組で一つのユニットに組み立てられ、縦方向の接続は上の写真で見られるように4本のボルトが使用されていた。次の外周壁構造図はNISTのリポート草稿によるもの。




 右の図は外周支柱の断面。中心の鋼材ボックスコラムの外側に、耐火構造とアルミニウムのカバーがつけられていた。

 ただし、メカニカルフロアーとスカイロビーの部分については、一般の外周壁構造とは別の構造をしていた。

 奇妙なことだが、NISTもFEMAも、メカニカルフロアーの鉄骨構造とその破壊については何の分析も行っていない。



(6)各フロアーの床

 最後に床のトラス構造を見てみたい。
 左は外周支柱に取り付けられている床トラスだが、もう一方のコア部分との接続は見えない。この縦に渡されたトラス構造に横向きのトラスが組み合わされ、その上にコンクリートの床板が置かれた。
 また、左側に続く外周支柱の端が真っ直ぐに並んでいる。この階がメカニカルフロアー・スカイロビーの上にある階であることを示している。
 


 なお、各階の構造の詳しい点については、次のサイトにある青写真をご覧いただきたい。
 Tower Blueprints Surviving Evidence of the World Trade Center Attack (9/11 Research)
  North Tower Blueprints  World Trade Center Architectural Drawings Released by Whistleblower
(同上)
 North Tower Blueprints Table of World Trade Center Drawings(同上)

【WTC写真サイト】
    http://killtown.911review.org/wtc-gallery.html
    http://911research.wtc7.net/wtc/evidence/photos/index.html
    http://home.comcast.net/~jeffrey.king2/wsb/html/view.cgi-photos.html-.html
    http://www.zombietime.com/wtc_9-13-2001/
    http://www.amanzafar.com/WTC/ 

飛行機激突火災についての最低限必要な情報
 

 大型飛行機激突後のツインタワーは次の写真のような状態 だった。
 


(7)WTC第7ビルについて

 WTC(世界貿易センター)第7ビルは、1983年に着工され1987年にオープンした、他のWTCビルよりも10年以上も新しいビルだった。5〜6階、22〜23階は特別に頑丈な構造のメカニカルフロアーである。



 高さは186m、床は台形でその長い方の面(北側の面)の長さは101m、幅が43m。内部には24本のコアがやや変則的な形で配置されていた。次の図は上の写真とは逆に向いているので注意。屋上ペントハウスの下には79、80、81のコア支柱があった。また赤い丸で囲まれている柱はその一部が第1ビル崩壊の飛翔物で傷つけられた可能性があるとされるもの。
 NISTは第7ビル崩壊に関する最終報告書で、火災によって12階の79番の支柱(下の図で右上端の柱)が崩壊しそれが全面崩壊を導いたと説明している。


 なおこのビルには企業のほかに、CIA、米国証券取引所、国税庁、国防総省、シークレットサービス、ニューヨーク市緊急事態管理局事務所などの公的機関もテナントとして入っていた。

 第7ビルはもちろん飛行機激突の影響を受けていない。そして第1ビルや第2ビルとは逆に下の方から崩れていった 。崩壊の最中にビルの外形には大きな変化が起こらず、四方の壁は、窓から粉塵を噴き出しながらも、ほぼ垂直の形を保ったままでほとんど左右均等に落ちていった。 この点はビデオで確認できる。

※ この第7ビルの構造と崩壊については『WTC第7ビル崩壊:資料』に詳しく書かれているので、そちらを参照していただきたい。

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