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「15-M(スペイン語でキンセ・デ・エメ)」は5月15日を指す。日本語的には「515」といった方が分かりやすいかもしれないが、この日付は永遠に世界の歴史に残るだろう。もし我々に未来があるのなら。 2011年10月15日、世界82カ国1000もの都市で「世界を変えよう」という大衆運動が行われたが、この「街頭占拠」運動の出発点は同年5月15日のスペインの首都マドリッドのプエルタ・デル・ソル広場だった。それは燎原の火のようにスペイン中に広まった。バルセロナで、バレンシアで、セビーリャで…。そして世界中で、もはや止めることのできない巨大な流れに成長した。 正式には「今こそ真の民主主義を!(Democracia Real, Ya!)」と呼ばれる。それは、20世紀後半に中南米を実験台として荒らし尽くし、日本とアジアを食い散らし、2001年の911事件以後、その毒牙を世界に突き立てる泥棒資本主義、ネオリベラル経済の国家支配に対する反乱である。 |
Are you ready for a Tahrir moment? On Sept. 17, flood into lower Manhattan, set up tents, kitchens, peaceful barricades and occpuy Wall Street. |
"The antiglobalization movement was the first
step on the road. Back then our model was to attack the system like a pack
of wolves. There was an alpha male, a wolf who led the pack, and those who
followed behind. Now the model has evolved. Today we are one big swarm of
people." |
(第1)ソル(プエルタ・デル・ソル広場)での運動は、飽和状態に達した様々な種類の怒りの爆発であり、きっかけとなったのは政治の腐敗と不公平な選挙制度であった。一方でウォールストリートでは、最初から経済的な格差に的を絞っていた。 (第2)マドリッドでは最初から非常に多くの人々が参加して市民が主導権をとり行政の対応は後手に回った。その規模の大きさにあらゆるメディアが初めから注目した。ウォールストリートでは最初200人ほどが参加したのみで、メディアはほとんど無視した。しかしブルックリンの大量逮捕の後で運動は全米に広がり巨大化した。 (第3)スペインでの運動では2大政党政治そのものに対する反発が大きな要素となっているが、米国ではオバマ政権の政策に対する失望と不満が運動の根底にある。 (第4)スペインのアカンパダは最初から労働組合を拒否しその指導者に対して大政党に迎合していると非難を繰り返した。しかし米国の「インディグナドス」は労働組合の支持と協力を得ている。さらに労組はその運動を米国民主党に「左旋回」を求めるために利用しており、民主党内部では彼らにウインクを送る動きが出ている。オバマ自身も彼らに「理解」を示している。 (第5)米国での民衆の街頭活動は、オバマ政権誕生以来「右側」から巻き起こって共和党を「右旋回」させた「ティーパーティー」運動によく似た要素がある。「今度は左から」ということになる。 |