同じ26日、保健省機関である医療警戒・緊急事態協力センター所長のフェルナンド・シモンは、非常事態を徐々に解消する指針に関する記者会見で、この非常事態解除はコロナ以前の日常生活に戻ることではなく「新たな日常(una
nueva normalidad)」への道を開くものだと説明し、「それは1年前に在ったものとは異なる」と付け加えた。ここで筆者は通常は「普通」「平常」などと訳される「normalidad」を「日常」と意訳したが、そのほうがここで生活する者にとって実感しやすいからである。これは少し前からシモン博士が語っていたことなのだが、明らかに、今の非常事態を緩めた後に予想されるCOVID-19の「第2波」「第3波」を意識したものだろう。