メッシの脱税訴訟で大きな働きをしたのは国家弁護総局(仮訳:Abogacía
General del Estado)長マルタ・シルバ・デ・ラプエルタだが、彼女は大富豪のフロレンティーノ・ペレスが2000~06年にレアル・マドリードを率いた間にこの球団の事務総長を務めた。彼女はまたフランコ独裁政権時の大臣フェデリコ・シルバ・ムニョスの娘であり、二重帳簿疑惑に曝されている国民党の元会計係アルバロ・ラプエルタの姪である。この生まれもってスペインの権力中枢に身を置くマルタ・シルバが、不起訴処分になったメッシをもう一度法廷に引きずり戻したのだ。しかし彼女は、いまだに国家弁護士ではあるものの、実は昨年12月に国家弁護総局長の座から外されたのである。