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10年、20年、そして…(その1)

 体調の思わしくない日々が続き、1年間以上のブランクが生じてしまった。といってもCOVID-19(日本語でいわゆる「コロナ」)にかかっていたわけではない。それでもたしかに「コロナの影響」はある。それぞれの国で、スペインならスペイン独自で進んでいた様々な独自のプロセスがこの「パンデミック」に鼻面をとられ、世界中がこぞって一つの向に引きずられていく。そんな現実を前に、もはや身体・精神の倦怠を押してでも「書く」モチベーションを見失っていたことも、これほど長いブランクを作った原因の一部になっているだろう。

 しかしその間に、ついこの間だが、私がこのような記述・記録を始めるきっかけとなった「911事件」が20周年を迎えてしまった。以前から私は、「対テロ戦争」計画のもとで起こったあの事件と、現在「グレート・リセット」進行下での「パンデミック」とが、奇妙に重なって見えることに気が付いていたのだ。「対テロ戦争」は、言ってみれば米国民主主義による「世界革命戦争」に他ならず、それはつい先日、米国民主主義の敵をより強大なものにしたうえで頓挫した。そこで、あの20年前の出来事を振り返ることで、いま現在の新しい出来事の正体を見出していけるのでは、と思ったわけである。

 まず2011年、つまり911から10年後の私の記述いま我々が生きる 虚構と神話の現代を掘り起こし、またそれに関連する文章をこの20年後の目でもう一度じっくりと眺めてみよう。今からのシリーズは指定する過去の私の記述を十分に読解したうえででないと理解しづらいだろうが、それを起点としていま現在の世界で進行中の事柄について考えてみたい。本当はもう10年後…といきたいところだが、いつ何時消えてなくなるかもわからない私の体である。とりあえず20年前から出発して行けるところまで行ってみよう。

 今までに911事件について書いたもので(このサイトに載せているものの他にそれ以前のすでに投稿できなくなっているサイトにはもっと多くを載せた)十分にその最も重要な点については述べられている。しかし現在の当サイトをご覧になる方々にとっては少々分かりづらいものがあるかもしれない。しかし基本的な点から詳しく説明する余裕もないため、ご自分でお調べになっていただきたい。その点はご容赦を。


   
(右)激しく爆発して飛び散るニューヨークWTC(世界貿易センター)第2ビル(南タワー)の上層部分。公式発表では爆発物は何も使われていないそうな…。 同じく、激しい爆発で残骸を吹き飛ばすWTC第1ビル(北タワー)の上層部分。ツインタワーのこれらの動きが、重力だけの働きでどのように起こるのか? 学者・専門家は崩壊進行の有様について沈黙するのみ。 ペンシルバニア州シャンクスビルの「ユナイテッド航空93便墜落現場」とされる場所。大型旅客機がここに激突し、このような凹みを残して、機体の後部は地中に、その他の部分は空中に「消えた(!?)」。ただし多くの乗客・乗員のDNAは残っていたんだそうな…。


★当サイトに掲載されている911事件についての記述一覧

 最初に当サイトに掲載される911事件についての記述(一部にビデオの紹介あり)の一覧を作ってみた。簡単な説明を付けておくが、一つ一つの詳しい説明までするだけの余裕が無いので、どうか面倒がらずに一つずつ目を通してほしい。
いま我々が生きる 虚構と神話の現代 (2011年9月)

 これは911事件10周年を前に私がまとめたものだが、この記事が私の911事件真実追及作業の集大成である。これを書いた2011年には「311」つまり東日本大震災とフクシマ原発メルトダウンが起こった。その際に私は、いわゆる専門家・科学者と言われる人種のほとんどが、911事件を取り扱う米国の同業者たちと非常に類似した動きや考え方をすることに注目した。そしてその前後にも911事件に関連する多くの文章をまとめたのだが、それらはこの記事を補完するものだ。したがってこの「10年、20年、そして…」のシリーズを、この記事を中心に他の911関連の記事と現在の「対ウイルス戦争」の情
報で肉付けする形で進めたいと思う。、


【事件の総合的説明】

 アメリカ:あるユダヤ国家  イズラエル・シャミール著(全訳) (2001年)
 著者のシャミールはユダヤ系ロシア人である。おそらくミシェル・チョスドフスキーやジェイムズ・ペトラスなどと並んで、ユダヤ人から最も嫌われるユダヤ人の一人だろう。しかも後の人は大学教授の肩書を持つため、内容的にはどれほど鋭くても、どうしても抑制のきいた発言にならざるを得ない。しかし「野人」の風格を持つシャミールは遠慮会釈も無く同胞の最も嫌がるところに突っ込んでいく。この文章は911事件のすぐ後に書かれたものだがこの事件の「真犯人」を名指しするものではない。しかしシャミールはアメリカ合衆国がユダヤ人に支配されその虚構性と残虐性を様々な形で発揮している有様を目の当たりに見せてくれる。非常に長い文章ではあるが、時間を見つけては少しずつ読み進めていってほしい作品だ。なお、シャミール、チョスドフスキー、ペトラスの著作は当サイト『現代世界:虚実の皮膜 』の中で読むことができる。

 「国際テロ組織」は存在せず、911は内部犯行! レオニード・イワショフ著、和訳 解説 (2006年3月)
 レオニード・イワショフは2001年9月11日当時、ロシア陸軍参謀総長を務めていた。彼は、2004年11月17、18日にブリュッセルで催された「2005年平和の枢軸(Axis for Peace)国際会議(ヴォルテール・ネット主催)」の席上、「国際テロ組織は存在しない」「911事件は米国による内部犯行である」という注目すべき発言を行ったのである。

 9/11:「合格シール」の彼方に ダビッド・モントウテ著、和訳 (2006年11月)
 
著者のダビッド・モントウテはボリビア出身で、論者としてはおそらく過去も現在もそして将来も華々しく世間の注目を浴びることはあるまい。しかし、現代世界で最もラディカルなジャーナリストの一人であるイズラエル・シャミールが2006年に自らのHPでこの文章を紹介したことは大いに注目されるべきだ。モントウテは911事件をはじめとする現代世界の虚構に対して、あらゆる疑問と批判を封じ込める「左の門番」の役割に注目する。

 崩壊する《唯-筋書き主義》:911委員会報告書の虚構 (2009年11月)
 2004年に「911独立調査委員会」最終報告書(Comission Report)が議会に提出されたが、それは事件捜査に関する最も重要な点をことごとく無視したOmission Reportに他ならない。それは、事件直後のあらゆる物証破壊について何一つ言及せず、事件現場に残されていた極めて貴重な物証の実測や分析が為されなかった事について全く口を閉ざし、無数に残された映像記録について報告書の筋書きにふさわしくないものを徹底的に排除した。この報告書は初めから崩壊している。

 アフガン・イラク戦争開戦の大嘘と911事件 (2010年11月)
 アフガニスタン戦争が、一切の物的・映像的な証明抜きの「ビン・ラディン殺害」と、米英勢力の恥知らずな遁走に加え無実の市民虐殺という「最後っ屁」を残して終わった今、そのそもそもの始まりを疑うのはあたりまえだろう。イラクにしても911事件の以前から国をつぶし国民を虐殺する標的になっていたのである。そして、国連の場で米国政府が自慢げに見せる心霊写真ほどの値打ちも無い衛星写真とマンガを使って(主要メディアの力で)世界中をたぶらかした。また911についてのトンデモ陰謀論で米国兵士の戦闘性と残虐性を掻き立てた。「嘘は戦争と虐殺の始まり」である。


【WTCツインタワー、第7ビル関連】

 
◎WTCビル群と911の事実についての基礎的な資料、データ
 ツインタワーと第7ビルの基礎データ
 ツインタワー:「飛行機激突の衝撃」と「火災の熱」
 WTC第7ビル崩壊:資料

 上の三篇の資料は、911事件の中心であるWTCツインタワーと第7ビルの崩壊を考える(語る)際に、どれ一つとして欠かしてはならない重要なデータである。ここにはそれらが誰にでもわかりやすくまとめられている(はず!)。いわゆる専門家・科学者もこのようなデータを知らないし、自ら調べようとも知ろうともしない。むしろ知ることを拒絶する。なぜか?

 ◎WTCビル群崩壊の研究
 再調査を求める建築・工学の専門家 (2013年9月)
 第1の鍵:「WTC第7ビルはなぜ自由落下した?」 (2013年9月)
 ビデオ(日本語版)が語るWTC「崩壊」の物理的事実 (2013年9月)
 この三篇は、主にAE911Truth(911の真実を求める建築家とエンジニアたち)が作成した複数のビデオを中心に、その内容を日本語で分かりやすく説明した(つもり?)ものである。内容を日本語で解説はしているが、やはりビデオを見ながら映像で確認してもらいたい。しかし、それぞれの内容が911事件のいったい何を示しているのかを理解することは、私自身がそうだったから分るのだが、1回や2回見た程度ではおそらくできないだろう。一度見て「分かったつもり」になっていても、もう何度かくり返して見ていってもらいたいものだ。 

 ◎ツインタワー崩壊の分析

 WTCツインタワー上層階の落下が示す真実(第1部) (2014年8月)
 WTCツインタワー上層階の落下が示す真実(第2部) (2014年8月)
 WTCツインタワー上層階の落下が示す真実(第3部) (2014年9月)
 この三篇は、それまでにAE911Truthのビデオと科学的な研究で明らかにされたことの他に、私自身が多くのビデオと資料を研究しながらまとめあげた成果である。特に各タワー上層階の姿の消し方は、この事件のカギとなる決定的事実の一つだ。また第2部と第3部の後半部には、この事件とその後の戦争の中で明らかになった世界ファシズムの中心となる事柄についての考察を入れている。 

 ◎WTCビル群崩壊の科学

 15年の後に:高層ビル崩壊の物理学について (2016年10月)
 これは、精査の上で、欧州の権威ある物理学雑誌ユーロフィジックス誌に掲載された科学論文の日本語訳である。内容的には少々難しいようが、高校課程初歩の物理学の知識さえあれば十分に理解の出来るものだと思う。なお、米国政府の公式な説明を支えている学者たちの論文が、精査を受けて政治的意図とは無縁の権威高い科学雑誌に載せられたという話は聞いたことが無い(私の記憶力が落ちているせいか?)。


【AE911Truth日本語字幕付きビデオ(WTCビル群関連)一覧】
 9・11:爆破の証拠 ‐ 専門家は語る (2013年9月)
 ビデオ『真実の側に立て』  元NIST研究員怒りの告発 (2017年6月)
   (以下、ジョナサン・コールによる実験と考察)
 不可能なものを消去せよ (2014年4月)
 鋼材を溶かした硫黄はどこから来たのか? (2014年8月)
 ニュートンvsNIST (2014年10月)
 詳細の悪魔 (2014年10月)
 これらの記事に載せられているビデオは、「911の信実を求める建築家とエンジニアたち(AE911Truth)」作成・監修によるものである。この団体は米国の建築家と工学技士、科学者たちによって作られたもので、現在でも活動中である。後半の4編ではその一員であるジョナサン・コールが実験を通してWTCビル群崩壊の謎に迫っている。いわゆる公式の見解を作った専門家・科学者たちはまともな実験をほとんど行わず、コンピューター・シミュレーションを行ってもそれに使ったパラメータを公表しようとすらしていない。公式の説明を作った者たちは闇の中で頭だけで考え、その頭の闇の中で結論を出してきたのだ。


【ユナイテッド航空93便関連】
 初めに事実ありき(1):草原の奇妙な凹み
 初めに事実ありき(2):残骸は?火災跡は?
 初めに事実ありき(3):一般の航空事故現場
 初めに事実ありき(4):「証拠」の隠蔽と捏造

 私は、2001年9月11日に起こった事件の三つの現場のうち、公式の見解の間違いと誤魔化しが明白な映像記録を豊富に残すWTCビル群崩壊現場を中心にして、話を進めているのだが、他の二つのうち、ペンシルバニア州シャンクスビルの草原の「UA93(ユナイテッド航空93便)墜落現場」についてはこちらにまとめられている。ここは、児戯にも等しいお粗末な「筋書き」と「証拠」に満ち溢れており、それを合理化しようとする小学生にも馬鹿にされそうな屁理屈があまりにも明白である。ここもWTCビル群崩壊現場と同様に、事件の公式な発表・報告の嘘さ加減がはっきりしているので、私のサイトで取り上げている。


【ここに「ペンタゴン」が無いのはなぜか?】

 なお、私はペンタゴンに突っ込んだとされるアメリカン航空77便(AA77)についてこのサイトに全く書いていないのだが、このことに疑問を持つ人々、中には怒りを覚える人々が数多くいることは分かっている。私が2012年まで維持してきた旧サイトには大きなスペースを割いて載せていた。あくまで暫定的と思ってほしいのだが、現在の私のウエッブサイトからそれを外したのは、WTCビル群崩壊現場に比べて「これが真実だ!」という客観的・具体的で明白な事実がどうにも見つからないこと、またシャンクスビルのようなあまりにも幼稚で無様なレベル、というわけでもない…、ということによる。

 そこは確かに、大型旅客機の激突した角度と芝生の上に散らばっている77便の破片とされるものの関係に疑問点が多い。また「機体が蒸発して消えてなくなる高温の火災」の中で熱を受けた跡が全く無いプラスチック製のIDカードなど「突っ込みどころ満載」と言えるだろう。そして、これはWTCビル群崩壊現場でもペンシルバニア州シャンクスビルの草原でもそうなのだが、そこに落ちていた(あるいは建物の中から「発見された」残骸が、ただの一度も幅広く公開されたことも、詳しい計測に基づいた分析を受けたことも無い。ただ事件当日に遠くから写されたビデオと、何年か後になって発表された写真が残されるだけだ。

 もし将来(私が生きているなら)、他の二つの現場の中で何か一端でも真実が明らかにされるようなことがあれば、いつでも以前のサイトに載せられていたペンタゴンについての記述を復活させるつもりだ。しかしペンタゴンの現場は、「ほとんど真っ黒な疑惑の現場」とは言えても、少なくとも911事件の真実解明の「引き鉄」になりえないばかりか、逆に空想力ばかりを高めて事実からどんどん離れていく人を増やすばかりだろう。このようなことで、今の時点では、私はペンタゴンとAA77を入れていないのだ。


【大合唱「陰謀論、いんぼうろん、インボーロン」】
 


 この連載(1)の最後に、これだけははっきりさせておかねばならない。

 新型コロナウイルス(以下、COVID-19)が世界的に流行し始めて、特にファイザーやモデルナなどの欧米の製薬企業が大量のワクチンを製造し始めて以来、主要メディア(媒体を問わず)やインターネット情報の中で「陰謀論」の文字と言葉が踊りまくっている。《COVID-19に関する公式な発表や情報とそれらに沿って作られている論評や情報》に抵触する種類の論評や情報には、何のためらいも無く「陰謀論」のレッテルが貼り付けまくられる。いちいち取り上げるのも面倒なので具体例は書かないが、ちょっと探してみればすぐに誰にでも分ることだ。もちろん「陰謀論」と言われる情報の中には「玉と石」「味噌とクソ」が混ざり合っているだろう。しかし主要メディアと無記名の記述者たちにとっては、そんなことはどうでもよいらしい。

 ふと20年前のあの事件とその後の情況を思い出させる。あれは、実際には『アフガニスタンの山奥の洞窟に潜むビン・ラディンが主犯である』という「公式陰謀論」や『サダム・フセインがその裏にいた』などといった「非公式陰謀論」の大合唱だったわけだが、主要メディアがそれらを「陰謀論」として社会的排除に励んだ形跡はゼロである。主要メディアがある一定の傾向を持つ論調を選んで陰謀論として片付けようとするときには、まさにロクなことが起きない。前回の「陰謀論」大合唱の際には、「対テロ永久戦争」と米国流民主主義の暴力的植え付けを通して、ネオコン主導による「世界革命」が出発した。それはまさしく「世界革命」つまり世界の大改造であり、それを主導した「前衛党」たるオコン主流派に対して、フランシス・フクヤマが「レーニン主義」と罵倒して袂を分かったのも無理からぬところだ。

 そして現在、再び「世界革命」つまり世界の大改造が進行中であるように見受けられる。それはすでに「COVID19大流行」の数年前からスタートしていた様子だが、このパンデミックとワクチン大騒動の陰に隠れて本格的な動きが進行しつつあるようだ。米国、欧州、中国・ロシアでそれぞれ少しずつ異なる形でだが、「資本主義の大リセット」は20世紀までの人類の歴史とは非常に異なる方向で動いているように思える。これについてはこのシリーズの最後に(私が無事にシリーズを終えることができれば、のはなしだが)、もうちょっと詳しくまとめてみたい。



2021年 9月14日 バルセロナにて 童子丸開

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