その実際の『聖書』は、「明確な変化:国土保安のための新たな戦略【訳注:英語での題は‘A Clean Break: A New
Strategy for Securing the Realm’】」と題された1996年の文書に凝縮されている。これはJINSAグループによって書かれたものであり、次のイスラエル首相となるベンジャミン・ネタニヤフに助言するためのものであった。
中東政策ワシントン研究所(WINEP:the Washington Institute
for Near East Policy)は1985年に、その後にAIPACの所長になるマーティン・インダイク(Martin
Indyk)の責任の下に作られたのだが、クリントン政権の中でネオコン・ロビーの『シンクタンク』と同様の役を果たした。それは現在ブッシュ軍国主義政権で国家安全保障ユダヤ人研究所が果たしている役割と同じである。
その権力の網は全地球的な現実のモデルの推進に務める諸組織の複合体を通して実現される。それらの組織の主要なものは、
The Hudson
Institute、The RAND
Corporation、The Brookings
Institution、The
Trilateral Commission(三極委員会)、The World
Economic Forum、Aspen
Institute、American
Enterprise Institute、Deutsche
Gesellschaft für Auswärtigen Politik、Bilderberg
Group、Cato
Institute、Tavestock
institute、そしてCarnegie
Endowment for International Peace、などといったものである。
CFRにはシオニスト・ユダヤ・ロビー(右側と左側)の情報における権力が集中する。CBS、NBC、The New York Times、The Daily Telegraph、Le Figaró、The Economist、The Wall Street Journal、Le Monde、The Washington Post、Time、Newsweek、US News & World Report、Business Week、RTVE等々、全てがCFRを校正する企業の網の手中にあるのだ。【訳注:RTVEはスペインの国営放送局で、スペイン語圏を中心に地上TV、衛星TVとラジオ局を持つ。】
同時にまたHarvard、MIT(Massachussets
Institute of Technology)、
Columbia、 Johns
Hopkins、Princeton、Yale、Stanford、Chicagoなどといった主要大学と各部もCFRの構成メンバーである。またそれらの卒業者は米国政府の重要な150の地位に就く専門家たちの大部分を占めている。それには軍の高官たちも含まれている。
CFRの『全てをまとめる』権力の例として、その目だったメンバーのいくつかを取り上げてみることができるだろう。たとえば、デイヴィッド・ロックフェラー、ヘンリー・キッシンジャー、ビル・クリントン、ズビグニュー・ブレジンスキー、ジョージ・H.W.ブッシュ、元国務長官マディリーン・アルブライト、シオニストの投資家ジョージ・ソロス、最高裁判事ステファン・ブレイヤー、ローレンス・A.ティシュ(Lowes/CBS放送局の会長)、前国務長官コリン・パウエル、ジャック・ウエルシュ(ジェネラル・エレクトリック社会長)、W.トーマス・ジョンソン(CNNの会長で現在はAol/Time-Warnerの社長)、キャサリン・グラハム(故人:Washington Post /
Newsweek / International Herald Tribuneグループの会長)、リチャード・チェイニー(米国副大統領、ジョージ・ブッシュ父時の国防長官、石油企業ハリーバートンの元社長)、サミュエル・「サンデー」・バーガー(クリントン大統領時の国家安全保障担当補佐官)、ジョン・M.ドイッチ(クリントン大統領時のCIA長官)、アラン・グリーンスパン(元CFR会長)、スタンリー・フィッシャー(元IMF総裁で現在はシティー・グループの社長)、アン・クルーガー(元IMF副総裁)、ジェームズ・D.ウォルフェンソーン(元世界銀行総裁)、ポール・ヴォルッカー(元CS First Boston
Bank総裁で元CFR会長)、ジョン・リード(シティー・グループの社長で元会長);エコノミストであるジェフリー・サックス、レスター・スーロウ、マーティン・フェルドマン、リチャード・N.クーパー;元財務長官、元ゴールドマン・サックス会長で現シティー・グループの副社長であるロバート・E.ルービン、IBM会長のルーイス・V.ガーストナー、共和党議員ニュート・ギングリッチ、そしてブッシュ大統領の安全保障問題担当次官のコンドリーサ・ライス【訳注:この役職名は以前のもので現在は国務長官】、ブッシュ政権の通商代表部ロバート・ゼーリック、またエリオット・エイブラムス、ウイリアム・ペリィ、マーク・ファルコフ、ポール・ウォルフォヴィッツ(『右側』ユダヤ・ロビーの頭脳で現在の世界銀行総裁)、リチャード・N.パール、そしてリチャード・アーミテイジなどなと、他にも大勢いる。