総合メニューにもどる  911エヴィデンス・トップページに戻る
画面中央のタグの
「閉じる」をクリックしてください。

※ このページにあるリンク先をそのまま左クリックすると、いまの画面と同じ場所にリンク先のページが現れてくるため、両方を効率よく見比べることができなくなると思います。リンクの部分にカーソルを当て、手のマークが出たら右クリックから「リンクを新しいタブで開く」または「リンクを新しいウインドウで開く」を選択していただいたほうが便利でしょう。ご面倒ですがよろしくお願いします。



12年間放置された 9・11未解決事件

第1の鍵:
「WTC第7ビルはなぜ自由落下した?」


 『9・11事件12周年を前に 2000人を突破! 再調査を求める建築・工学の専門家』でも申し上げたことですが、事件再調査要求に署名した専門家たちは、9・11が証拠破壊と隠ぺいと誤魔化しに満ちた「未解決事件」であると納得して、その再検討を世界に訴えています。そしてその「未解決事件」9・11の特徴が最も明らかな形で表に現れているのがWTC第7ビルの崩壊です

 特にWTC第7ビルの自由落下運動
が、この未解決事件について考える際の、第1の、そして最大の鍵となるでしょう。再調査要求の署名を呼びかけ、米国やカナダ、オーストラリア、英国などの国々で9・11事件についての講演や展示、TV出演などの活動を活発に続けるAE911Truth(9・11の真実を求める建築家とエンジニアたち)、およびその活動の一部である ReThink911は、いまこの第7ビルの崩壊原因追究を最大のターゲットにしています。

 この事件について詳しく知りたいと思う人には、まずこの第7ビルの自由落下問題を知ってもらう必要があります。また9・11事件についていずれの立場からでも一言ある人には、何をさておいても第7ビルの自由落下問題について発言してもらう必要があります。もっとも米国国立標準技術院(NIST)のそうそうたる学者先生方は、自らがビデオ分析をして公表した自由落下の原因については口を閉ざしたままですが。

 今年(2013年)もまた9月11日が間近に迫りました。この未解決事件12周年に際して、前回の記事に重なるのですが、WTC第7ビルの自由落下問題について特集したいと思います。


【自由落下ってなんだ?】

 そもそも「自由落下」とは何でしょうか。高校程度の物理を理解している人なら何の問題も無いのでしょうが、多くの人々にとって非常に縁遠い概念かもしれません。こちらのWikipediaの「自由落下」の項目には次のように書かれています。

自由落下(じゆうらっか、: free fall)とは、重力以外の外力が存在しない状況下での運動のことである。人工衛星地球などの天体の運動がこれにあたる。一様な重力が働く状況下において初速ゼロで運動を開始した物体の等加速度直線運動のことを特に自由落下と呼び、初速度をもって運動する斜方投射などと区別することがある。

 要するに、空気抵抗すら無い(無視できるほど小さい)中で、何かをそっと手から放して落とすときの落下運動なのですが、その最大の特徴は『重力以外の外力(外から与えられる力)が存在しない』ことです。

 何かが落ちる場合にその速度がどんどんと速くなっていきます。その速くなっていく割合を加速度と言います。加速度は、動いている物体の外から力が加えられたときに現れ、その運動の速度の大きさや方向が変わります。地球の引力に引かれて物が落ちる場合には、速度は1秒間に9.8m/sという一定の割合で速くなります。つまり9.8m/s2です。これを重力加速度と言います。(この数字は地球上の平均値ですが、ほとんどどこでもこの「9.8」という数字でOKです。)

 地球の表面で、ある物体がもし9.8m/s2の加速度で下の方に向かって動いているのなら、実際上その物体には地球の重力以外の力が働いていないという意味になります。少しでも何かの抵抗があるのなら、必ず加速度は小さくなります。物の質量と加速度をかけると物体に働く力の大きさが出てきます。つまり、加速度の変化はその物体に働く力の変化とイコールです。

 また落下の運動を語るときには「位置エネルギー」とか「運動エネルギー」といった言葉も使われます。慣れない人にはややこしく感じるでしょうが、要は、ある高さの場所から何かが落ちる場合に、もしその物が落下以外に何の働きもしない場合には、地球に引っ張られる力が全部が落下の運動に使われます。その場合にだけ自由落下が起こります。もしその物体が他のこと、例えば空気や水の抵抗をはねのけるとか何かにぶつかってそれを動かしたり壊したりしたら、その分だけ運動のエネルギーが減ってしまい加速度が小さくなってしまう、というわけです。


【ビルが崩れ落ちるときに、自由落下は起こりうるのか?】

 では、建物でも何でも良いのですが、何かが崩れてベチャンと潰れてしまうときに、自由落下で潰れてしまうことがありうるのでしょうか。NIST(米国国立標準技術院)のシャイアム・サンダー博士はこう言います。
「自由落下は、その下に何の構造的要素も持たない物体で見られるものです。」
 ちょっと難しい言い方ですが、要するに、下の方に何も無くなればストンと自由落下するよ、ということです。 逆に言うと、下の方に何かあってそれを跳ね除けたり壊したりしながら下に進まなければならないようなときには、自由落下は決して起こりえない話になります。まして一つの大きな建物であれば、いままで建物を下から支えていた鉄骨なり何なりの頑丈な構造があるわけですから、その上の部分が自由落下で落ちることなど、普通ならありえないことになります。サンダー博士も、第7ビルが自由落下をしないことについて、こう言っています。
「この特定のケース(WTC第7ビルの落下)では構造的な抵抗があり、そして構造的な破壊の連続が起こったはずですが、全て同時に起こったのではないからです。」
 つまり、問題となっている第7ビルが自由落下で落ちることなどありえない、落ちているビルの塊の下に、支柱だの梁だのといった建築構造が作っている大きな抵抗があって、その構造を次々と破壊しながら落ちなければならず、そのためにエネルギーを使ってしまうため、自由落下などありえない、という意味です。何らかの原因で構造の完ぺきな破壊がある高さの範囲で一気に同時に起こったのならそれもありうるでしょうが、サンダー博士ははっきりとその可能性を否定しています。普通の感覚ならこれは当たり前です。第7ビルであろうが何ビルであろうが、それが火事だの地震だのといった何かの原因で崩れ落ちるようなことがあっても、自由落下するなど、起こるはずがないのです。

 ところが、ところが・・・


【WTC第7ビルは実際に自由落下していた!】


 では、実際にWTC第7ビルはどんな崩壊の仕方をしたのでしょうか。これはお手数ですが『WTC第7ビル崩壊:資料』にある
【WTC第7ビルについて】
【WTC第7ビル崩壊の様子:北側遠方からのビデオ、スチル写真】
【WTC第7ビル崩壊の様子:北西側路上からのビデオ、スチル写真】
【その他の第7ビル崩壊場面のビデオ資料】
をご覧ください。同じ時間間隔で連続させたスチル写真で、崩壊して落下するビルの詳しい様子を観察することができます。

 さて、この落下の仕方について、詳しく分析している次のビデオをご覧ください。
 
「WTC第7ビルの自由落下(WTC7 Freefall)」:日本語字幕版

 これは、AE911Truthで精力的な研究を行っているデイヴィッド・チャンドラーが作成したものですが、彼の第7ビル落下の研究は他の学者や技術者からもその正確さを確認されています。下の図表はチャンドラーが作成した「第7ビル落下の速度vs時間グラフ」にいくつかの説明を書き込んでいるものです。驚くべきことに、崩壊が開始してほぼ同時に、いきなりほとんど完ぺきな自由落下運動がおよそ2.4〜2.5秒間続いているのです。



 先ほども申しましたように、これは普通ならおおよそ考えられない現象です。この研究をやったのが、第7ビルは爆破解体されたと確信するチャンドラーだけなら、この分析結果は大多数の専門家から無視されてうずもれてしまったでしょう。ところが、次のビデオをご覧ください。
 
「WTC7:NISTがついに自由落下を認める 第1部」:日本語字幕版

 何と、第7ビルが通常のビル火災で崩れ落ちたと結論付け、爆破解体の可能性を完全に否定したNISTまでが、チャンドラーの分析と同じように、ほぼ完ぺきな自由落下を認めてしまったのです。下は、2008年8月に公開された最終報告書草案の不備を指摘されたNISTが、測定と分析をやり直して同年11月に公表した「WTC第7ビル崩壊に関する最終報告書」に載せられた速度vs時間グラフです。若干の説明を私の方から加えています。



 上のチャンドラーによる分析結果と、点の座標が多少異なる箇所もありますが、これは、チャンドラーがビル屋上の西側角の動きを測定したのに対して、NISTが屋上の中央部を測定したことに関係していると思われます。しかし、真逆の立場と考え方を持つ人々が、しかも屋上の異なる場所を測定して分析して一致する結果が出たことは、実に驚くべきことです。米国の国家機関でありいわゆる「公式説」を支える筆頭格のNISTが、俗に言う「インボーロンジャ」と一緒になって、およそ8階分の高さ、約40mに渡って、ビルの横幅の全体で、完ぺきな自由落下が起こっていることを明らかにしたのです。

 もし「第7ビルの自由落下は起こっていない」と主張する人がいるのなら、爆破解体を主張するチャンドラーの測定と分析だけでなく、通常のビル火災で崩壊したと主張する米国国家機関が行った測定と分析の誤りを、二ついっぺんに明らかにしてもらわなければなりません。これはたぶん、誰にとっても不可能でしょう。


【第7ビルの自由落下は何を意味するか?】

 さて、これがいったい何を意味しているのか? 次に掲げる3枚のイラストに書かれているとおりです。じっくりとご覧ください。

 「世界貿易センター(WTC)第7ビル 2001年9月11日に崩壊」、「飛行機激突なし。」「タワー崩壊で一部が損傷を受け、各所で散発的な火災が起こっていた。」・・・。
 「下の方がいきなり崩壊したとみえて、ビルの上層の部分が、30m(およそ8階分)ほどの距離を、真っ直ぐに立った形を保ったままで」・・・。


 「ほぼ完ぺきな自由落下で落ちた。つまり、重力による位置エネルギーが100%、落下運動に使われ運動エネルギーに転換した。」 
「つまり、この区間全体で抵抗がゼロだった。つまり、重力の位置エネルギーはこの区間にあった何の破壊にも使われることがなかった。」
 シャイアム・サンダー博士いわく、「自由落下は、その下に何の構造的要素も持たない物体で見られるものです。」


 再びシャイアム・サンダー博士いわく、「自由落下は、その下に何の構造的要素も持たない物体で見られるものです。」
 「しかしそこには、頑丈に組まれた鉄骨構造があった。その抵抗がこの区間のビルの横幅全体ですべてゼロになった。つまり、」・・・「全ての構造が完ぺきに破壊された。」
 「ビル上層部の重さ(重力)はこの部分の破壊に全く使われなかった。」
 
では、何がこの部分を破壊した?


 下の画像は、NISTの偉い学者先生たちが、まるでコーランを拝むイスラム原理主義者のように伏し拝んでいるコンピューター崩壊モデルに基づいて、最終報告書案と同時に作られて公開されたシミュレーション画像です。
 さて、ここに、この30mにわたる完ぺきな自由落下の原因が現れているでしょうか?? 30mの高さとビルの横幅全域にわたる「ゼロエネルギー崩壊」らしきものが、どこかに見られるでしょうか??


 さすがにNISTも気恥ずかしくなったと見えて、こっそりとこのシュミレーション映像をどこかに隠してしまいました。しかし彼らは、このシミュレーションの元になる崩壊モデルを一寸たりとも取り下げていません。そのうえでこの自由落下については口をつぐんだまま何一つ説明しようとはしません。

 『
9・11事件12周年を前に 2000人を突破! 再調査を求める建築・工学の専門家』でも申し上げたとおり、この、9・11事件のいわゆる「公式説」を中心から支えている国家機関が「第7ビル崩壊についての最終報告書」でやっていることは、隠ぺいと誤魔化しと不誠実のオンパレードなのです。
(続いて次をご覧ください。米国国家機関による誤魔化しと不誠実の分かりやすい実例です。)
 
「WTC7:NISTがついに自由落下を認める 第2部」
 「WTC7:NISTがついに自由落下を認める 第3部」


【何が自由落下の原因だったのか?】

 AE911Truthに集まる学者と技術者たちは、この自由落下の原因が人間の意図的な作業によるビル解体であると結論付けています。他に適当な候補が無いからです。また爆破によるビル解体を裏付ける他の証拠も挙げられています。次の2本のビデオにまとめられていますので、ご覧ください。
WTC第7ビルの謎を解く(Solving the Mystery of WTC 7):日本語字幕版
WTC第7ビル爆発音の証拠(WTC 7 Sound Evidence for Explosions):日本語字幕版

 もちろんですが、このWTC第7ビルの自由落下問題は多くの専門家にとって非常に頭を悩ませるもののようです。きっとNISTの偉い学者先生方も、この自由落下について、人為的なビル解体によるもの以外の説明ができないことを知っているのでしょう。しかしそれを言ってしまうと、米国国家機関の中で築き上げた(特にサンダー博士などはインドからやってきてのし上がった)地位と名誉と収入を一気に失う恐怖感に縛り付けられているものと思われます。今までAE911Truthの学者と技術者たちが何回かサンダー博士に面会を申し込んだのですが、そのたびに逃げ隠れています。

 AE911Truthメンバーや私などが知らないだけで、ひょっとすると人為的な爆破解体以外にも、何かの「妙案」があるのかもしれません。もしそんな「妙案」を発明できた方がおられるのなら、私なんぞよりも先に、ぜひともNISTの学者先生方に教えていただきたいと願っています。本当に困ってらっしゃるようですから。(まあ、結局は事実と向かい合えずAE911Truthメンバーや私なんぞに「インボーロンジャ」のレッテルを貼ってお茶を濁すのが関の山、なんて人がポチポチと現れるだけでしょうけど。もうここまで事実が明らかである以上は、言論封殺は不可能ですからね。)

 また公的機関にいない専門家たちも、この問題の重大さに気付いてか、とにかくWTC第7ビルの話題には触れないように目を背け続けているようです。しかし、特に情報の伝わりやすい英語圏では、専門家としての良心を裏切ることのできない人々が徐々に増えてきているようです。AE911Truthはこの第7ビル自由落下問題を前面に出して活発なキャンペーンを行い始めてから、再調査要求に署名する人々の数が急速に増えてきました。たとえ「人為的なビル解体」と明言しなくても、NISTのような不誠実で誤魔化しに満ちた調査をする国家機関の言うことは信用できないと考える人も多いはずです。

 ただ、日本ではAE911Truthに協力的な一部の人々が細々とその日本語訳を作っている程度で、こういった日本語字幕版のビデオや私などの記事が、ひょっとすると日本の建築・工学の専門家の目に留まることもあるかもしれないという、まことに頼りない望みだけをもってこんなことを書いているわけです。「親方星条旗」「寄らば大樹の陰」が隅々までしみ込んでいる日本社会では、星条旗が打ち破られ大樹が枯れて朽ちるまで、そんな大それた望みなどかなえられるとは思えませんが…。(大樹が枯れても何かの代替品をそこに立てて留まり続けるのではないかと恐れざるを得ません…。)


【結論として】

 第1、第2、第7の3つのWTCビル(参照:ツインタワーと第7ビルの基礎データ)崩壊の理由を明確にするだけで9・11事件の全てが解明できるわけでは決してありません。むしろ私は9・11事件の全体像の完全な解明は永久に不可能だろうと思っています。すでに破壊され永久に戻らない証拠や資料があまりにも多いし、秘密を守ろうとする強大な権力が存在するからです。しかし少なくとも、このWTC3ビル崩壊についてこの12年間世界を縛り付けてきたトンデモない大嘘を世界中の人がはっきりと認識でき、その過程で、大嘘とでっち上げを必死に弁護しながら疑問に対して「インボーロン」や「トンデモ」といったレッテル貼りと攻撃に励んできた者たちが、すごすごと退散するだけでも、人類の歴史上例の無いほどの巨大な変革をもたらすだろうと思います。その第1の、そして最大の鍵を握るのが、このWTC第7ビルの自由落下問題なのです。

 俗に「偽の旗(False Flag)作戦」と呼ばれる《でっち上げ+プロパガンダ+軍事行動》のセットは決して目新しいものではなく、規模も大小はあっても、昔から世界中で行われてきたものです。そして、現代世界帝国とその眷属国家群による21世紀の巨大な一連の「偽の旗作戦」で、その「扇の要(かなめ)」となるのが、2001年9月11日のいわゆる9・11事件です。そしてその「要中の要(かなめちゅうのかなめ)」とも言えるものがニューヨーク世界貿易センター(WTC)ビル群の崩壊です。扇を束ねている要がそうであるように、もしこの1箇所が解体されるなら、それは現代の「偽の旗作戦」の全てを連鎖的に崩壊させる可能性を持つでしょう。それが現代帝国の軍事行動の大前提となるでっち上げと大規模プロパガンダの正体を暴露し、過去に起こった数々の戦争謀略を次々と疑問の渦に放り込み、したがって今後もはや同種の作戦が通用しなくなるからです。

 2013年も、9月11日を前にして、またしても現代帝国主義群によるシリアに対する理不尽な軍事行動が行われようとしています。この「要中の要(かなめちゅうのかなめ)」を放っておいては、今からも何度でも数限りなく「偽の旗作戦」が実行されることでしょう。そして、公的・私的なプロパガンディストたちによる「偽の旗」への指摘に対する「インボーロン」のレッテル貼りと疑問の封殺が、今からも延々と続いていくでしょう。3つのWTCビル崩壊の事実を解明することは、常に新しく、常に未来につながる重大事です。


2013年9月8日 バルセロナにて 童子丸開

inserted by FC2 system