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21世紀の虚構の原点 9・11未解決事件

  資料 
ツインタワー:「飛行機激突の衝撃」と「火災の熱」




 2001年9月11日の午前8時46分に1機の大型ジェット機がニューヨーク世界貿易センター(WTC)第1ビル(北タワー)に激突した。続いて午前9時3分には2機目がWTC第2ビル(南タワー)を襲った。(これらの飛行機に関してはこちらの記事を参照のこと。)

 各ビルとも飛行機激突に続いて火災が発生し、後で激突を受けた第2ビルがその56分後の9時59分に、ビルのてっぺんから足元まで全面的に崩壊した。また第1ビルは1時間42分の火災の後に、10時28分にこちらもまたビルの全てが消え去った。

 しかし右の写真からも明らかなように、飛行機激突による破壊と火災の広がった部分は、ツインタワーの上層部の一部にとどまっていた。「飛行機の激突を受け火災が広がった上層部分がその影響で崩壊した」というだけならともかく、各ビルの中層〜下層部に、その飛行機の衝撃や火災の熱がどれほど重大な影響を与えたのだろうか?

 「ツインタワーが飛行機の衝撃と火災の熱で崩壊した」という前に、本当にそれらが、ビルの全面崩壊を引き起こすほどのものだったのか、事実を確認しながら、落ち着いて検討してみる必要があるのではないか。
 

(1)飛行機激突の衝撃について

 たとえばハンマーで何かを一撃した場合、必ず大小のカケラをランダムに作るだろう。その全体をすべて大きさのそろった細かい破片にするような衝撃の伝わり方は、よほど特殊な(たとえば自動車用の強化ガラスのような)場合を除き、実際には起こらない。ツインタワーは、飛行機激突の衝撃によって、どんな「脆弱化した部分」がどれほど作られたのだろうか。多くのビデオや写真を見る限りでは、各ビルの中〜下層部が損傷を受けているような外見は無い。

 仮に飛行機激突による衝撃が、ビルの構造に、外見には表れない脆弱化した部分を残し、それが全面崩壊の重要な原因の一つとなったとしよう。その衝撃は必ず「歪みの集中した部分」と「歪みの起こらなかった部分」をビルの各所に分布させるはずだ。歪みが、400m以上あったビルの上から下まで、隅から隅まで、均一の規模で、平均的に分布するようなことは、ちょっと考えられないように思うのだが、いかがだろうか。

 もしそこに崩壊の主たる力(「フロアー部分の床の連続した崩落」なり「落下するビルの上層階の塊」なり)が加わった場合、どの部分も均等に平等に破壊されるようなことは起こりえないだろう。破壊の作用はやはり「最も弱い場所」を狙って大小の様々な大きさの「破片」を作るだろうし、完全に粉々になる部分と「崩れそこない」の部分を残すことになるのではないか。

 よく知られている通り、全面崩壊の結果として二つのタワーともビル上〜中層部はもとより下層部のコア構造に至るまで、立体的な構造をほぼ何一つ残すことなく、全ての構造が等しくバラバラに分解されてしまった。これはグラウンド・ゼロを見れば誰にでも分かることであろう。「崩れそこなった」ビルの塊はどこにも見当たらなかった

 さらにどちらのタワーとも大きな加速度(第1ビルの場合、重力加速度の約64%)で極めてスムーズにその地上階に至るまで連続して崩壊を進めた。途中で動きがギクシャクと緩急を繰り返したり、部分によっていずれかの方向が遅くなったり速くなったりするような動きは、どちらのビルでも見られなかった。

 また、第1ビルと第2ビルでは飛行機が激突した高さも位置もビルに対する飛行機の進行方向もかなり異なっていた。当然だが圧縮、引っ張り、ねじれ、せん断といった形で各部分に伝わる衝撃のあり方も大きく異なり、「歪みの集中によって脆弱化した部分」があったとしても両方のビルでかなり違うものになっていたはずだ。しかし両ビルの崩壊中の振る舞いにほとんど差異は無かった。

 以上のようなツインタワーの崩壊途中や崩壊後の特徴を見る限り、各タワーの中層〜下層階が飛行機激突の衝撃によって厳しい脆弱化を被っていた証拠は全く無い、むしろそれが存在しなかったことが強く示唆されるだろう。「この崩壊の仕方は飛行機の衝撃によるビル構造の脆弱化の証拠である」というような、崩壊途中や崩壊後に起こった事実を明確に表す具体的な映像・写真は存在しない。逆に《飛行機激突の衝撃による構造の劣化》を否定する映像が見つかるのみである。
 
 このツインタワー崩壊を最初に本格的に調査したのは、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)が委託した全米土木学会(ASCE)の学者たちだった。彼らは2002年5月に報告書World Trade Center Building Performance Studyを公表したが、その中で「崩壊の理由」として、熱で膨張した床のトラスが支柱を外に押し曲げ外れて落下するという、俗に「パンケーキ崩壊」と言われる説を唱えた。しかし彼らは、いったん崩壊が開始したからには全面的な崩壊は必然的であった、という形で説明を打ち切り、崩壊途中については何一つ触れなかった。そしてその「必然性」については、ビル内の歪みの位置や程度などの明確な論拠を示すことなく、漠然と「飛行機激突の衝撃の激しさ」を述べるにとどまった。

 続いて2005年6月に米国国立標準技術院(NIST)が報告書Final Report of the National Construction Safety Team on the Collapses of the World Trade Center Towersの中で、火災の熱で変形した床トラスが支柱の変形を導きそれが崩壊の原因になった、と主張した。しかし彼らもまたほぼ全ての説明を「崩壊開始の説明」に割き、それ以後に起こった全面的な崩壊の「必然性」についてはわずかの行を割いて「ビルの塊」の落下を示唆するのみだった。

 NISTが飛行機の衝撃による被害について明確に述べるのは、激突の階で直接に破壊された支柱や床などの構造、激突箇所付近の耐熱材のはく離やスプリンクラーなどの防火設備の破壊に集中している。そしてビルの全面的な崩壊の原因を崩壊箇所の上にあった「上層階」の落下に還元し、中層〜下層階での飛行機激突の影響についてはFEMAの報告書と同じく単に漠然と「衝撃の影響」を語っているだけである。

 一方で日本の鹿島建設の技師たちが2003年11月に作成した解析は飛行機激突に関してのものだった。しかし実際にその技師たちがコンピューター解析によって検証したのは《飛行機激突では崩壊にいたらなかった》ことであった。飛行機激突による歪みの分布に関する分析はあるが、それによって《脆弱化した部分と規模》の検証までは行っていない。まして、実際に起こった崩壊の様子とに基づいた劣化の仕方の研究などは、最初から行わなかったのである。

 また2007年6月にパーデュー大学の研究チームが公開したコンピューター・シミュレーションにしても「飛行機による激突箇所付近の被害状況と火災の発生」を説明するもので、「激突箇所」より下の部分に関しては触れようとしなかった。

 以上のように、主要な研究機関や学者は、飛行機激突がビルに与えた影響について詳しく語ろうとしていない。もし本当に崩壊に対する「飛行機激突の影響」を確信しているのなら、具体的にビデオや写真を示しながら「このような崩壊中と崩壊後の特徴が飛行機激突の衝撃の強さを表している」という具体的な説明ができてしかるべきである。しかし、私はいままでにそのような明確な指摘を見たためしがない。彼らはむしろ「崩壊途中」の研究を必死に避けているように見受けられる。

 確かに激突箇所から離れた場所の構造的劣化の推定は困難な作業である。おそらく多数の人員と機材、膨大な時間と費用が必要だろう。しかし多くの研究者たちがこの問題についてあいまいな状態にとどめ追求を避けているのは、研究の困難さもさることながら、最初からその無意味さが分かっているためではないのかと、疑ってみたくもなる。


(2)ツインタワー「火災の熱」について

 ツインタワーに激突した飛行機は外壁を突き破って大きな穴を作ったのだが、どのような映像を見ても、過去のビル火災に比べて特別に激しい火災になっているとは思えない。ちなみに、火災の継続時間は先に崩壊した第2ビルで56分間、後で崩壊した第1ビルが102分間である。
 
 しかも⇒の写真で明らかな通り、その煙は、石油類や他の有機物が酸素の不足した場所で不完全燃焼を起こしていることを示す

 これは少しでも化学の基礎知識のある人なら何も言わなくてもお分かりだろうが、石油ストーブなどでジェット燃料と同類である灯油を燃やす場合、いったん熱を加えて蒸気に、つまり気体にしておいてから新鮮な空気と十分に混ぜて燃やす。言ってみればガス・バーナーやガス調理器の炎と同じ状態にするわけである。そのような完全燃焼の場合にのみ、1000℃前後の温度が実現可能である。普通ジェット機が故障以外の原因でエンジンから真っ黒い煙を吐きながら飛行することはないが、これはジェット燃料を完全燃焼させているからである。

 燃焼可能な有機物は基本的に炭素と水素から成り立っており、酸素が存在する状態である量の熱を加えると、炭素と水素が分離し酸素と化合して二酸化炭素と水を作る。酸素不足の状態では炭素は固体のススとなって出て行かざるを得ない。そして熱の一部は有機物の分解のために消費されることになり、その炎が作る温度は完全燃焼のときに比べるとはるかに低いだろう。普通このように真っ黒い煙をモクモクと出している火なら精々が600℃程度である。

 ところでNISTは2005年の報告書で火災の様子を次の図のように説明する。これは炎の温度ではなく室内床のコンクリートの温度を想定した図だ。



 これによると火災が起こった第1ビル96階の床では、飛行機激突の100分後、つまり崩壊開始の少し前に、800℃から900℃に達していたということになる。炎の温度はそれよりも高いはずだから、どうやら1000℃を超える高温が続いたという想定をしているようだ。NISTはどんな根拠でこのような想定をするのだろうか?

 ここでNISTが報告書を補足するために2006年に公開したAnswers to Frequently Asked Questions (FAQ)の一部を和訳して引用しよう。「真っ黒い煙は不完全燃焼を示しており火災で発生した熱は高くなかったのではないのか」という質問に答えたものである。
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 室内で起こる大きな火災はすべて、WTCタワー内の主要な可燃物の火事もそうなのだが、多くの量の目に見える分厚く黒っぽい煙を作る。これは、実際に燃えている場所で酸素がひどく不足し可燃物が完全には無色透明の2酸化炭素と水にまで酸化されないせいである。
 煙の目に見える部分は小さなススの粒で成り立っておりその形成は酸素不足状態で燃えることによる不完全燃焼によって促進される。いったんそれが形成されたならば、タワーの火災から出されたススは素早く火災現場からビルのより温度の低い場所に押し出されたのか、あるいは壊れた窓に直接に向かいビルの外側に脱出するのである。これらの低い温度では、ススはもはや燃えてしまうことができないだろう。こうして人々は酸素不足状態で物が燃える際の特徴的な分厚く黒っぽい煙を見たのである。
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 たったこれだけ…。まあ、ありがたいことに、NISTの先生方は我々に高校生用の化学の講義をお聞かせになっておられる。しかし「発生した熱は高くなかったのではないのか」という質問には全く答えていないようだ。テストの解答欄なら0点だろう。

 NISTはここで不完全燃焼が起こっていたことだけは認めているようだが、なにかよっぽど「熱が高くなかった」ことに触れてはならない事情でもあるのだろうか。客観的・科学的な質問なのだから、それに答えるのに、別に何も気にする必要は無いと思うのだが。

 しかしこの点はWTC崩壊を考える際に極めて重要なポイントとなる。

 右の図はNISTの最終報告にある第1ビル94階(飛行機が激突した階)での激突後15分後の炎の温度の想定図だが、彼らはここではっきりと火災中の室内に1000℃前後の箇所があると設定している。

 建築用鋼材は600℃に達するとその強度の半分を失うという。また鋼鉄材が1000℃前後に達すると黄色っぽく輝きその強度が極端に落ちる。だから製鋼所などで鋼鉄材の熱間圧延を行う際にはおおよそこのあたりにまで温度を高めて加工するのだ。果たして炎の最も暑い部分で1000℃に達していたのかどうか、WTCの鋼材がそれによってどれほどの範囲でその温度にまで熱せられたのかは、崩壊の開始に関して極めて大切な要素となるだろう。

 その外面からでは明らかに酸素不足で不完全燃焼を起こしていたと思われる火災で、本当に1000℃に達する炎が実現できたのかどうか、もしそうだとすればそれはどのような状況で起きたことだったのか、これはWTCの崩壊原因を探る上で根本的な議論となるはずである。ところがNISTは、まるで出来の悪い高校生に語って聞かせるような「不完全燃焼についての一般的な解説」をしてくれただけで、質問の目玉となる温度自体については触れようともしない!

 しかしそれなら「たとえ外からは不完全燃焼に見えても、実はコレコレこういう理由があって、最高温度で1000℃が実現できたと判断した」と明言するのが当然ではないだろうか。しかしNISTはいまだかつて一度たりともその1000℃の根拠を示したことが無い。この報告書とFAQは世界中の専門的な知識を持つ人も読んでいるのだ。何か専門家に詳しく知られると困る事情でもあるのだろうか?

 FAQから引用しよう。(質問2に対する回答の一部。下線は私が施した強調。)
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 NISTのおよそ85名のベテラン専門家たちと民間機関や学術会からの125名の指導的専門家達は、何万もの文書を調べ直し、1千人以上に聞き取り調査をし、7千本のビデオと7千枚の写真を調べなおし、残骸から取り出した236個の鋼鉄片を分析し、実験室での検査とタワーへの飛行機突入の瞬間からタワー崩壊開始時までに起こった一連の出来事に関する優れたコンピューター・シミュレーションを実行した。
 この総合的な調査に基づいて、NISTはWTCタワー崩壊の理由について次のように結論を出した。(1)飛行機による衝撃は支柱を激しく痛めつけ、床のトラスと鋼鉄の支柱の表面に貼り付けていた防火断熱材を引きはがし、そして多くの階に広くジェット燃料を撒き散らした。(2)その結果として多くの階で起こったジェット燃料による異常に大きな(温度が1000℃にまで達した)火災が断熱材のはげた床材と支柱を重大な意味を持つほどに弱め、ついには床が壊れて外周の支柱を内側に引き込むことにまで至った。このことが外周の支柱を内側に曲げてWTC第1ビルの南面とWTC第2ビルの東面を破損させ、それぞれのタワーの崩壊を開始させたのである。写真とビデオの両方の証拠が、崩壊に先立つ30分間のニューヨーク市警察署航空部隊からの説明と共に、それぞれのタワーに関するこの一連の出来事をサポートするものである。
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 崩壊開始以降のことをすっぽりと欠落させた「崩壊原因の調査」を「総合的な調査」と呼ぶとは笑止千万だが、それにしても火災の温度が「1000℃にまで達した」と断言している。 次は鋼材の温度についての質問(質問7a,b)に対する回答だ。
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 NISTの報告書には、WTCタワーの鋼鉄が火事のために《熔解した》などとは全く書かれていない。鋼鉄の融解点はおよそ1500℃(華氏2800度)である。普通のビル火災や炭化水素(例えばジェット燃料)での火事はおよそ1100℃(華氏2000度)までの温度を発生させる。NISTは、WTCタワーで最高の空気層の温度を1000℃(華氏1800度)と報告した。(例えばNIST報告NCSTAR 1, Figure 6-36を見よ。)
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 NISTが「見よ」と言っている「NIST報告NCSTAR 1, Figure 6-36」は、実は先ほどお見せした激突15分後の想定図である。肝心かなめの崩壊開始直前の炎の温度を想定した図は無い。その代わり、その前にお見せした床の温度の分布想定図が掲げられている。ところで一方、その同じ報告書で、ジェット燃料と火災についてNISTは次のように述べているのだ。下線は私が施した強調。
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(90ページ) 6.4.3     損傷の分析
・     熱膨張による塗料のひび割れの観察。16の外周支柱パネルで170箇所以上を検査した結果、わずかに3つにその鋼鉄が250℃に達したことを示す証拠があるのみだった。
[第1ビル]東面98階の内側部分、92階床の内側部分、そして北面98階の床トラスとの接続部分であった。わずか2本のコア支柱見本がこの分析を行うのに十分な塗料を残していたのだが、それらの温度は250℃に達していなかった。NISTはこの結果が全体に当てはまるものとはしない。なぜなら調査された柱が、火災の起こっていた階にあった外周の柱のわずかに3%、コア支柱の1%であるに過ぎないからである
・     鋼鉄の微細構造の観察。火事によって起こるような高い温度のさらされる場合には、スチールの基本的な構造と力学的な性質が変化する。メタログラフを用いた分析によって、NISTはあらゆるサンプルで温度が600℃以上に達した証拠は無いと判断した。
(183ページ)  8.3.4  火災の復元
・     両タワーで、火災は飛行機からのジェット燃料の一部により複数の階で同時に始まった。最初のジェット燃料による火災自体が続いたのはせいぜい数分間であった。
(中略)
WTC第1ビルの火災は空気の補給が限られていた。つまり火災は窓が壊れるのと同じ程度の速さでしか燃え広がらなかった。室内の可燃物が飛行機の残骸によって取り除かれていないことが明らかな場所では、それはおよそ20分間で燃え尽きた可能性が高い。
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 このずる賢い学者たちは「NISTはあらゆるサンプルで温度が600℃以上に達した証拠は無いと判断した」ことを認めながら、そのサンプルが「火災の起こっていた階にあった外周の柱のわずかに3%、コア支柱の1%であるに過ぎない」ために「この結果が全体に当てはまるものとはしない」と言う。彼らはツインタワーの鋼材が「崩壊を開始させるほどの高温に達した」根拠を何一つ持っていないのだ。ところが「調べたサンプルがほんのちょっとだけだったのだから…」と、小学生にも馬鹿にされそうな言い訳で逃げ切ろうとしている。

 しかも「空気の補給が限られていた」こと、つまり火災が不完全燃焼でしかなかったこと、さらに「室内の可燃物が20分間で燃え尽きた可能性が高い」ことも認めている。では、いったいどうしてその炎が1000℃にまで達するのだろうか? しかも崩壊の開始は第2ビルで飛行機激突の56分後、第1ビルで102分後である。その開始の前に崩壊開始の階で「重大な意味を持つほどに弱め」られた支柱鋼材が「あった」と、いったい何を根拠に結論付けるのだろうか。
 
 こういうことだ。 「何の証拠も無い。しかし可能である。だからそうに決まっている!」

 これが、米国国家機関だけではなく、この事件を「イスラム・テロ」と断定するマスコミ、それを自分の「信念」にする人々の論法である。それは、今日まで続く米国と西側諸国の戦争政策・外交政策全体に貫かれている。

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