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9/11がユーロフィジックス誌の特集記事に
15年の後に:高層ビル崩壊の物理学について
9/11事件15周年の今年、ヨーロッパの権威ある物理学雑誌であるユーロフィジックス誌(Volume
47, Number 4, July-August
2016)は、2001年9月11日に崩壊したニューヨーク世界貿易センター(WTC)ビルについての特集記事を掲載した。次のUrlからそのpdfファイルをダウンロードすることができる。
(p21 - p26を見よ)
http://www.europhysicsnews.org/articles/epn/pdf/2016/04/epn2016-47-4.pdf
この雑誌はもちろん物理学の専門誌なので、他にも宇宙物理学や力学についての興味深い記事がある。そこにはこの雑誌の愛読者が見るとおそらく非常に困惑するのではないかと思われる写真と記事が載せられている。もっとも、若い世代の人たちには見出しの写真がいったい何なのかピンとこないのかもしれない。何せ、もう15年も前のことなのだ。(左の写真は21ページにある記事の見出し)
9/11事件の論争に少しでも首を突っ込んだことのある人なら「何だ、陰謀論がどうしてこんな高級な雑誌に載せられるんだ?」と怪訝に思い、「目にしてはならない」ものを見てしまったというように、27ページに飛んでいってしまうだろう。しかし今まで事件への関心を持たずほとんど何も知らない人や若い世代の人たちは、案外と新鮮な好奇心溢れる目でこの記事を読むのかもしれない。
どんな態度もその人の自由なのだが、少なくともこの種の権威ある雑誌の編集部が検討して掲載することに決めた記事である以上は、編集部にしても「意義がある」と判断してのことだろう。私がざっと目を通した限りでは、今まで当サイトの『911エヴィデンス』で紹介していること以上の新しい内容は少ない。しかし、この事件が「未解決」であり、最も肝心な、物理的現象を詳細に記録する映像証拠に対する分析作業が、大部分の権威ある学者や研究者の間で完全に中断状態にある以上、この事件は《常に新しいテーマ》であり続けるだろう。
近ごろ、アメリカでは「911事件、サウジアラビア主犯説」がちやほやされているらしい。イラク政府がそれに悪乗りしてサウジアラビアに賠償金を請求するとかしないとか…。私としてはそんな説には特に関心はない。その説が、この記事に書かれているような物理現象を十分に説明するものであるのなら、別に誰が真犯人でも構わないわけだが…。
以下に、記事内容の和訳(仮訳)を掲げておこう。訳文中の [1] [2 ]などは原文に施された著者からの注釈ナンバー、また@A
などは訳者が施した注釈ナンバーであり、これらは末尾にある脚注(英語原文の通り:外部リンク無し)にリンクされている。ただし著者からの注釈では、注釈のついた箇所が複数あるため、内部リンクでその場所に戻すことができない。訳者からの注釈では、注釈の【戻る】で、そのナンバーのある付近に戻ることができる。
この記事には、9/11事件を通して、アメリカという国の権威ある者たちがどのように嘘をつき、どのように虚構を真実とすり替えているのかの、具体例が生々しく描かれている。内容の理解には、2001年9月11日に頂上から地上階までがバラバラに分解された、ニューヨーク世界貿易センター(WTC)ツインタワーと第7ビルについての知識、および多少の物理学的・化学的な知識が必要かもしれない。しかし、もし詳しいことが分からなくても、訳注にあるビデオや説明サイトの紹介などを利用して、この論文が読者に伝えたかったことがおおよそでも分かっていただければ、訳者としてはそれ以上の喜びはない。
なお、この論文とは無関係だが、当サイト『911エヴィデンス』に、WTCビル群の崩壊以外のテーマとして、同じ9/11の日に起きたユナイテッド航空93便の墜落を取り扱ったシリーズ『ユナイテッド93「墜落現場」の大嘘』を追加した。そこには次の四つのページが含まれる:
『初めに事実ありき(1):草原の奇妙な凹み』 『初めに事実ありき(2):残骸は?火災跡は?』 『初めに事実ありき(3):一般の航空事故現場』 『初めに事実ありき(4):「証拠」の隠蔽と捏造』
こちらの方にもお目をお通しいただければ幸いである。
2016年10月4日 バルセロナにて 童子丸開
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高層ビル崩壊の物理学について
スティーブン・ジョーンズ(1)、ロバート・コウロル(2)
、
アンソニー・ザンボティ(3)、テッド・ウォールター(4)
(1)ブリガムヤング大学(既に退官)、 (2)
マックマスター大学(名誉教授)、
(3)
航空産業の工学デザインエンジニア、
(4)
9/11の真実を求める建築家とエンジニアたち所属
http://dx.doi.org/10.1051/epn/2016402
2001年9月11日、世界は、三棟の巨大な鉄骨構造の高層ビルの
全面的な崩壊を目撃した。それ以来、科学者たちとエンジニアたちは、
なぜ、どのように、これらの前例のない構造的な崩壊が起こったのかを
理解するために、研究を続けている。
編集部からの注釈 この特集記事は、普段の純粋に科学的な我々の記事とはいくぶん異なっており、その中に何らかの思索を含んでいる。しかしながら、この事柄のタイミングと重要性を考えてみるなら、この特集記事が十分に工学的なものであり、我が読者にとって公開に値する興味深いものだと、我々は考える。もちろんだが、この記事の内容は著者たちの責任によるものである。 |
画像3: NISTが作成したWTC第7ビルのコンピューター・モデルの最終画面は、外壁部の大きな変形を示すが、それはビデオでは見られないものである。 (Source: NIST). |
画像4: 上のグラフ[10]は、WTC第1ビルの屋上のラインの速度について、デイヴィッド・チャンドラーの測定値[9]とバザントの誤謬に満ちた計算値[11]、およびザンボティとジョンの計算値を比較したもの。この最後のものは、質量、最初の階を通しての加速度、運動量の保存、そして塑性モーメント(構造物の断面が絶えることのできる最大の曲げモーメント)の修正値を取り入れたものである。この計算は、もし爆破装置が無ければWTC第1ビルの上層部分は2階分の落下の後で落下を食い止められたであろう、ということを示している。(Source: 注釈[10] ) |
画像5: 高速の残滓の噴出、つまり「スクイッブ」が、WTC第1ビルと第2ビルで崩壊が起こっている20階から30階 も下の階の極めて小さな源から噴き出していた。 (Source: Noah K. Murray) |
画像6: 崩壊に先立つ7分の間 、融解した金属がWTC第2ビルからあふれだし続けた。 (Sources: WABC-TV, NIST) |